石川雅之『もやしもん』の第1巻が発売された。
アオリから登場人物紹介まで、『イブニング』誌掲載時そのままで収録されていた。 雑誌連載作品の単行本化の際、内容に変更が加えられてる事はままあるし、アオリなんてまずオミットされる。 作者のアーティスティックな欲求からでも、出版元の商業的な誠意からでも、一度金取って発表した作品を、もう一度そのまんま売るなんてのはけしからんってのはあるだろう。 が、「連載漫画の単行本化」は、「漫画のアニメ化」の様に、同じ作品を異なるアレンジで再構成する事ではない。 雑誌は読み捨てるものなのだ。そこに発表された作品を、後でまとめる事は必要だ。 じゃあ、雑誌掲載時のその作品のページをスクラップ保存したものと、今回の、この『もやしもん』第1巻はおんなじじゃないか。 そうかもしれないがそれでいい。 雑誌は読み捨てるものなのだ。一度の販売で終わるものなのだ。便宜上、残らぬものと考えて然るべきものだ。 史料集…「歴史資料集成」だのなんだのといったものを思い浮かべるのが妥当だろう。 各地に残る各時代の歴史資料を、研究者の研究の為に、まとめたものだ。掲載されている文献は、原典そのままであるのが望ましい。 だから、僕等読者としちゃあ、雑誌掲載時そのまんまで、直しもされてない原稿が収録されているのが、有難いのだよ(異論は大いにあるだろうね(笑))。 でも、それじゃあ、アーティスティックな意味合い・商業的な意味合いとしては、マズイんじゃないの? イエース、イエス! 『もやしもん』第1巻の、描き下ろしおまけページ、ふざけた次巻予告を含め、面白かった!
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