「ロックというジャンルに個人的には違和感がある。基本粟食って畑を耕し、ちょっと前まで鎖国していたような閉鎖的で脆弱な単一民族の末裔にセックスとドラッグを日常で生きるワイルドでハングリーな真の不良なんて中々排出出来ないんじゃないかと」
と、元フリッパーズ・ギターの井上由紀子氏が語ってたが(『テレビブロス』'05,No14,P24)、取り敢えず、白土三平氏の「忍者武芸帳」(←一揆の話ばっか)と、そうだな、森川哲郎『日本死刑史』(日本文芸社)辺りを読んで欲しいものだ。 それと、「鎖国」=「脆弱」ってどういう事だ? 何で誰も彼も鎖国っつーと否定的に捉えてるんだ? 「太平洋のいたるところで天然痘や性病が蔓延し人口が激減した。日本が鎖国をしていなければ大なり小なり同じ運命をたどっていたことは想像に難くない」(高山純『南太平洋の民族誌』、雄山閣出版、1991年、P94)。 「和辻哲郎は鎖国を「日本の悲劇」としてとらえているが、もし彼がオセアニアの人々が白人との接触で蒙った悲惨な歴史を知っていたならば、悲劇とばかりはいえないことに気付いたのではないだろうか」(同P107)。 余談だが、縄文/弥生、鎖国/開国の様に、日本は内的矛盾が一杯一杯になってきた時に丁度いいタイミングで外圧によって解決出来た、という見解を聞いた事があるが、思うに、その通りだろう。
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