MEE「小鉄の大冒険」を読み返す。
破格の大傑作だ!! 萌え系美少女を本格武術アクション劇画で描く事が矛盾しない。 何故なら、MEE先生にとって本格アクションもリアルな武術描写も、鈴木凛こと小鉄ちゃんという美少女の可愛らしさを引き出す為の装置だからだ。 氏のもう一つの大傑作、あの稀代のラブコメ「ひろみちゃん奮戦記」でのリアルな“日常描写”がそうである様に、この「小鉄」では武術劇画としての描写がリアルになればなる程、小鉄ちゃんという美少女キャラの魅力が滲み出てくる。 彼女がホンモノの武術家であり同時に10代の少女である、という設定を真面目に踏まえるなら、寧ろそれは当たり前の事だ。 そう、ケシカランのはMEE先生の様に描けない作家達であって、美少女をバトル・アクションものの主人公に据える事がイケナイ訳ではないのだ。 おっと、美少女モノっていうアプローチになってしまった。本格武術アクション劇画としても、尋常でない傑作だ。「バガボンド」なんて読んでる場合ではない(かつてジャンプに掲載された井上雄彦先生のデビュー作「楓パープル」のスクラップを未だに大事にとってある僕だが、そう言ってしまおう)。
≫ 喧嘩稼業のフィクサーは誰なんだろう…。
≫ ヘッド / link / 2018-05-18 17:54 / h2Hf/Kro
≫ 所で、同じ「アクションHiP」誌に連載されていた森川久志「大正柔術物語KASUMI」は、「小鉄」以上の本格武術アクション劇画だった。
少年漫画風にアレンジされていない、明治大正が舞台の本格武芸者もの風の世界観に少女を主人公として放り込んだ体で、撃退された刺客が仁王立ちする主人公のシルエットに恐れ戦き逃亡した直後シルエットが晴れてみると実は立ち竦んで泣きじゃくっていた、っていうシーンに象徴される納得のリアリティは必読! …と言いたい所だけど、これも上掲掲載誌休刊と共に中断し(しかも新章1話目で)、単行本化もされておらず…。
≫ ヘッド / link / 2017-07-25 00:32 / h2Hf/Kro
≫ 作者がお友達に、古流に段は無く切紙目録皆伝だ、と指摘された件りが「小鉄」の何巻かで描かれてたけど、今日某古流の講習会で全く同じ事を先生が仰っていた。
≫ ヘッド / link / 2017-07-23 22:19 / h2Hf/Kro
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