「ペンの使い手のマネ事はやめにしろ、なぜならそれ以上己の無力さに耐えれるか、全てをカケれるか、勝てるか、待てるか、ここに立てるのか」(ザ・ブルーハーブ「ペンと知恵の輪」)。
ステージ上でボス・ザM.C.が煽る。 分かってる、解ってるさ。 僕達は、過剰な自意識を他人に見ろ、見ろって迫る上、それに否定的な感想を吐かれた日にゃヒステリックになる様なとんだウンコだ。 でも黙る気は無い。 ならせめて、僕等の取るに足らないクズの様な表現が、エンターテインメイントたる様に誠意を尽くすべきだ。 大衆ウケ目指せって事じゃないぞ。って言っても、メジャーへの僻みやレアもの趣味のマイナー志向でもなく。たった10本しか出回っていないデモ・カセット・テープでしか聴けない様な、あのノイジーな、素晴らしい楽曲が、「ミュージックステーション」や「C.D.T.V.」で聴けるっていうんなら、それがいいに決まってる。 誰にでも合う様に作られてるフリーサイズの商品が、結局誰にも合わないって事実があるだけだ。 そしてもう一つ、立ち位置の話を。 某有名広告代理店勤務だというD.J.ムードマンのインタビュー(磯部涼『 ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』・初出は『クイック・ジャパン』53号)を引用する。 「結局音楽好きの人としか会えないんだろうな、と思ったら何だが急につまらなく思えて、ちょっと違う人にも会いたいなと」 「ミュージシャンとかアートの人とか、みんなサラリーマン嫌いなんですね。すごく。ボロクソに言うの。そんな事言ったら、日本人のほとんどをバカにしてるってことでしょう? そんな人がつくる音楽とか美術ってどうなの? じゃぁ、僕はサラリーマンになるよ、とか思って」 「やっぱりクラブにいない人に会えるのは面白かったですね。囲碁にすごく詳しい人とか。やたら背筋がピンとしてるお得意さんがいて、呑んだ時に聞いたら社交ダンスでわりと有名な人で。最近はいいハコがない、とか言ってて。あぁ、どこのシーンも同じだなぁ、とか思ったり(笑)」 「廊下ですれ違うと、「まだやってんのか?」とか言われる。その人も昔バンドやってたみたいで。これって『釣りバカ』じゃん! とか思ったり(笑)」 さて8月だ。 12日(金)、13日(土)、14日(日)の3日間、有明の国際展示場―東京ビッグサイトにてコミックマーケットが開催される。 僕が描いたラクガキがどんな水準にどれ程達してないかは解ってる。そこは扱き下ろされるべきだが、 “3日目(14日(日))東1 L39a あでのしん(ATP氏のスペース)”に僕が参加した同人誌が置かれる事はちょっと言っておく。 先月末の項は一般参加の誘いだったが、今回は作り手への煽りだ。 僕の様に、鏡に向かって、こう問え。そしてその上でやめないと言え。 「ペンの使い手のマネ事はやめにしろ、なぜならそれ以上己の無力さに耐えれるか、全てをカケれるか、勝てるか、待てるか、ここに立てるのか」 では、楽しいコミケを。
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