夏コミ終了。
あらゐよしひこ氏(東山神兵)の新刊の感想を述べとこう。 『そして誰も食べなくなった』は、旅客機墜落後生き残った乗客のサバイバル、という状況設定だが、極限状況に於ける二択という話ではなく、単に食人の話である。 死亡後だけでなく明らかな殺人もしちゃってるとなると、もはや問題提起ですらナシ。感想を述べると言ったけど、言う事は特に無いな(笑)。 注に面白い話を見付けた。パプア・ニューギニアの食人では、同族食いによるプリオン摂取の為次々にヤコブ病が発症したとある。 ほほう。非文明化社会とか昔の人の生活とか(両者は同義でない。例えば部族社会は都市文明に至る途中の発展段階ではなくそれで完結している)の方が自然で理に適っていた、とかいう幻想があるけど、カクジツにウソだな(言うまでも無いか。じゃなきゃ「迷信」なんて言葉生まれないもんな)。 因みに、僕の手許にたまたまあるベルイマン『私の父は食人種』(文芸春秋社,1959)のコピーに食人についてのインタビューが載っているが、豚肉と人肉どちらが美味いかの質問に、原住民は「人間のほうがブタ肉より水気があってずっと柔かい。ブタ肉のほうがカスカスしている」と答えている。どうも人間の方が美味いと言ってる様に思える。しかし、食人が禁止される前の方が良かったか?の質問には、「いや今の方がいい。夜も静かに寝られるから」と。 いつ食われるか、オチオチ寝てらんないより、やっぱり食人なんか無い方がいいってさ。
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