「ライオン丸G」をどう紹介したらいいだろうと思っている内に大詰めな様だ。
まず思ったのはこの作品を企画した意図が解らないという事。かの「ラブ&ベリー」について、ここまでコントロール出来るものなのかと驚いたが、例えこんな風にエンターテインメントを商品として狙い通り成功させるのが本来は難しいとしても、勝算も無くやったりしないのも確かだ。 あの「ライオン丸」を、近未来の歌舞伎町を舞台としたきな臭い物語にアレンジし、主人公はお調子者の売れないホスト。脇役には、石橋蓮司の様な本格派も居る一方、最近お馴染みの若手お笑い芸人もたくさん出演していて、シリアスでシビアなストーリーとぐだぐだのくだらないコメディとを融合させている。 そしてバトル・シーンは、割と本格派のカンフー風アクションだ。 これ等を狙って行っていたとして、これ等をやったら面白いだろうと思い立つ意味が解らないし、実際人気は微妙な様だが、そこそこのヒットすら見込んでいたとも思えない位だ。 しかし、出来上がった作品は、確かに面白い。 その面白さの分析の難しい奇作だ、という話を今回した訳だが、一つだけ言えるかも。 大人向けの特撮ヒーローものは、子供向けのそれを無理にリアル解釈しようとするから不自然になる。 逆に、一般向けのコメディ・ドラマの主人公達を、変身ヒーローに差し替えてみただけのこの作品は全く自然だ。 寧ろ、子供向けのヒーローものが、“現実”を無理に“子供向け”にアレンジしたものだとすれば、歌舞伎町の様な街でのイザコザを描いたこの「ライオン丸G」は、最も自然に楽しめる特撮ヒーローものなのかも知れない、という事だ。 p.s.ピープロ作品である。SAM.B君、観てる?
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