『「おたく」の精神史』19章の、「『ぴあ』の敗北」の項を読んで、かねてより抱いていた木尾士目「げんしけん」的オタクへの違和感の正体が解った気がした。
あらゆる情報を網羅し、読者に取捨選択させる事を前提とした『ぴあ』が、あらかじめ価値判断された情報を提供する『東京ウォーカー』に敗北した事は、実は「おたく」の終焉を意味していたと、この項は述べる。この頃から、おたくも、あらかじめ選択された情報を消費する「大衆」となったからだと言うのだ。 そのジャンルがゲームやアニメであろうとも、もう「おたく」ではなく「大衆」なのだ、と。 以前、キックミットやヘッドギア等の防具の購入を検討している時に、僕の先輩がたまたま目に入った『横浜ウォーカー』の、何だかお洒落なスポーツ用品店の広告を指して言った言葉、 「スポーツ用品は何でもあるって書いてあるからさぁ、「16オンスのグローブが欲しいんですけど」って言ってこいよ!」 が、前述の僕の抱く違和感をよく表していたと、今にして思う(もし、この店に格闘技用品が置いてあったら、この例は忘れて欲しい(苦笑))。
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