板垣恵介「メイキャッパー」をどう語ったらいいだろう、とずっと考えていたが、やっと思い付いた。
僕は「グラップラー刃牙」を薦める時、“格闘漫画”としてというより、“漫画”として、表現の発明の連続! って言ってるんだけど、「メイキャッパー」は真にそれを証明している。 格闘漫画(の方が後だが)の第一人者が描くのだ、お化粧だのおめかしだのといった事を女々しく軟派だとは勿論言わない。寧ろ、人間個人が持つ純粋な“チカラ”として、腕力・暴力があり、また美貌ってのがある、と板垣氏は考えているのだろう、それがビンビンに伝わってくる。 つまり、正直で正しい。 また、お化粧・おめかしをその勢いで描くというのは、そう、西条真二「鉄鍋のジャン」が、“食”を“欲望”だとして描いたのにも似る。 科学的事実等を拡大解釈するハッタリ表現は「バキ」と変わらない。即ち、あのド迫力が格闘漫画故のものではないって事だ。 板垣漫画は“表現”として新しく、“表現”として素晴らしい。 「メイキャッパー」と「バキ」で死角ナシ。
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