面白いものは、ある。という訳で、先のコミケの戦利品を2つ。
hidaka氏のサークル「イレギュラーエレクトロン」(http://natuko3.net/)の「S.K.C.S.(Site Kanrinin Comementary Series)」というC.D.R.。 それの「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」編を買う。 参加メンバーで、映画を観ながら好き勝手言うだけ、と言うから、ニコ動の様なものか?と思ったが、音声のみなのでネット・ラジオに近い。というかネット・ラジオそのものだ。 映画を観ながらなんやかやツッコんでるのが延々と垂れ流される。そんなものが面白いのか? 一般の個人によるネット・ラジオの多くがそんなものであり、そして面白いという事を知る人は少なくあるまい。何故面白いのだろう。 同人誌が面白いのなら、音声による同人作品もまた同様に面白いという事に不思議はあるまい。 それをソフトとして売る。パッケージは勿論市販のD.V.D.ソフトのそれのよく出来たパロディとなっている。ジャケ絵は元ネタのそれを同人らしく美少女キャラに置き換え、内容紹介もお決まりの注意書きもソツなくパロディ化されている。 その本格派の外観と裏腹に、該当の映画を併映しつつ同タイミングでこのC.D.R.を再生して下さい(僕はまだそれを試していないが(笑))、とは極めてアナログだが、版権ものを扱う場合に於いて上手い方法だ。 ともかく、これは素人のくだらないお喋りが作品として十分成り立つ事を示した好例と言える。 CYON氏のサークル「付和雷堂」(http://www.k4.dion.ne.jp/~fuwaraid/index.html)と言えば、尊大なメイド(笑)が主人公の4コマ漫画(シリーズ通してのタイトル無し)で有名だが、氏がエロ自動販売機ウォッチャーとしても一部で有名だという事を知ったのは最近だ。 そのレポートが、『07式カードキャプター酔夢譚』。 エロ本の自動販売機なんて、昔ある一時期街角にあった地味な機械だった筈。が、現在は随分と趣きを変えた様で。 本書では、主に筆者の家の近くにある「トタンショップ」(トタン板に囲まれているのでそう呼ぶとの事)に設置されている販売機を扱っている。 要は、商品のパッケージが、アキバ系萌えイラストで描かれているという点が、旧来のイメージからするとショックだと、そういうハナシだが、時節柄さもありなんという感じではある。 エロD.V.D.販売機などより紙面を割かれているのが下着(パンティ)販売機。これのパンティはビックリマン・チョコのウエハースの様なもの、パッケージ・イラストのシールこそがメインだ。 そしてイラストに付された美少女下着研究所(冷笑)のコメントが面白い。そしてそれを紹介するCYON氏の文体も面白い。 「天然なあの娘には天然無毛であって欲しいのです バミューダトライアングル地帯は見せるべきだ!!」(天然チアリーダー用)…「見せるべきだ!!」って…。「苦学生はイヤなバイトをして学費を稼がないと… そんなパンティは純真無垢な白という事にします」(訳あり女子大生用)…「という事にします」って…。「と認定してしまう美下研に笑った。意外と権威あるんだな!」(CYON氏)。 それにしても、何やってんだこの人達は(笑)。 とまぁ、こんな感じなんだけど、僕がやはり思う事は、そんなジャンルがあったのか、と。 前にも書いたが、今迄コミケでは色々な評論本の類を見てきた。古本マニアの著したブックオフ利用ガイド、オーディオ・カセット・テープ・マニアの作ったカセット・テープ図鑑、果てはカー・マニアによるジャッキ・カタログの様なものまで。 これがコミケだ。エロイ漫画なら市販のものが本屋にある。一体需要があるのかも分からないキテレツなアイテムは、同人でしかあり得ない。
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