ヤングジャンプ増刊『漫太郎』が発売される前に、流川楓の何がスバラシイか語ってみよう。
流川楓は唯一無二のキャラクターだ。コイツ程“ただそれだけ”のキャラは他に居ない。 全く、多くのスポーツ漫画が、“ただそれだけ”を謳いながら、その実、あのウザイ、青春モノ特有のあれやこれやを纏わりつかせ肥大させている事か。 流川にあるのは、バスケット・ボールをプレイして、勝つ事、のみで、そこに馳せられる余計な想いは無い。かと言って、彼は冷血漢ではない。寧ろ、とても熱い。暑苦しい位に。バスケット・ボールをプレイして勝つ事、強烈にそれしか無いのだ。 そこに馳せられる際限無く肥大した自意識は無い。そう、僕が流川に憧れる理由は、僕が「餓狼伝」を「エアマスター」を「ヘルシング」を「シャドウ・スキル」を熱烈に推す論拠と全く逆行する。 言うなれば、センチメンタリズムのカケラも無いのだ、コイツは。“欠けている、という完全性”とでも呼ぶべき彼の人格は、あらゆるロマンチシズムを退けるが故にとても力強い。流川楓というキャラと比すれば、全ての感動作はクソの様である。 流川は、その意味で、どんなヒーローよりも力強い。「蟲師」の様な作品に心打たれがちな僕にとって、流川の様なキャラの存在は大変小気味好い。 「ヤングジャンプ」今号(vol.18)で、井上先生が言っていた、今まで描いてきた内で唯一人居る、思い入れられないキャラクターというのが、果たして流川の事であるのか否か、『漫太郎』で確認しよう(←集英社の回し者みたいになっちゃった)。
≫ お待たせ致しました!
思い入れのあるキャラとして流川の名を出したのはインタビュアーでした。「流川楓とかは?」って。井上先生は、「思い入れは、みんなそれぞれにありますね」と。 流川については、「『スラムダンク』の流川は、アスリートなので、男っぽさとか、そういうのはちゃんとあるように描いているんですけど、『楓パープル』の流川っていうのは、もっと何かこう、超能力少年みたいな感じで、ちょっと細くて、ちょっと不思議系の匂いもあったり、そういう感じですね」と。
≫ ヘッド / link / 2017-12-23 00:37 / spFZTyxM
≫ 済みません!今気付きました。
コメント有難うございます! >漫太郎 その号の、少なくともその記事の部分だけは、多分取っておいてある筈だと思うのですが、実家に帰った際に確認したいと思います…。 どうか気長にお待ち下さい。御免なさい!
≫ イカサマ・ヘッド / link / 2017-09-11 05:12 / spFZTyxM
≫ 初めまして。
10年以上も前の記事に突然失礼致します。 『SLAM DUNK』の中で一番好きなキャラクターが流川である私にとって、この記事はすごく興味深くて嬉しいものでした。 「なるほどなー」と思いながら読ませて頂きました。 今回コメントさせて頂いたのは、上記のことを述べたかったのと、もう一つ、厚かましいお願いがあるからです。 イカサマ・ヘッドさんは『漫太郎』を今でもお持ちでしょうか? もしまだお手元にあるようでしたら、井上先生が流川についてコメントしている部分だけで結構ですので、どういった内容のものだったかお教え願えないでしょうか? お手数ですが、どうぞ宜しくお願いします。
≫ michiko / link / 2017-09-07 21:32 / xpH3yf42
≫ >唯一人居る、思い入れられないキャラクター
仙道だった。解る、解るが…。 流川は、一番最初に描いたキャラなんで、寧ろとても思い入れがあるそうだ。 井上先生も割と人の子だった…。
≫ イカサマ / link / 2006-04-13 10:47 / R3iSA5Mw
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