「カウボーイビバップ」は鼻についた。「サムライチャンプルー」は好きだがそう言うのには抵抗がある。何故か。アキバ系コンプレックスから来る嗜好の様に思えるからだ。しかし。
「N・H・Kにようこそ!」のO.P.のラウンド・テーブルの歌とまるで信藤三雄氏的ビジュアルには、違和を感じない。 そう、渋谷系―と言うと凄く語弊がある―『米国音楽』系の多分に趣味的な音楽は、そもそも極めてオタク的なものだ。 六畳一間の狭い世界の住人のものなのだ。 そして、原宿のひどくマニアックな女の子達100人位にあのフリッパーズが“発見”されたのは、もう15年以上前。 '95~'96年の渋谷系ブームの時には、ああ、流行っていうのはオタクの後を5~6年遅れて追ってくるものなのか、と痛感した(痛感―そう痛々しかった。サムかった!)。今、ズボンの裾を片方だけ捲り上げている若者達を見るがいい。ヒップホップやブラック・カルチャーに於ける意味合いを知らずにそうしている者には訊いてみたい。自分自身の美的感覚に照らしてそれをカッコイイと本当に思うのか、そして「それは最新型なのかい」(by森さん)と(ウータン・クラン「Enter the Wu-Tang 」の中ジャケでメンバーがこの格好をしてるけど、このアルバムが発売されたのは'93年だぜ!)。 メイン・ストリーム以外のジャンク・カルチャーの全ては僕等オタクのものだ。流行は、僕等の文化の上澄みだけを軽く掬い取って去っていく。 今回、「N・H・Kにようこそ!」のO.P.で僕等はそれを僕等の手に取り戻したのだ(E.D.については議論の余地ナシ!)。
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