ローランド・ケルツ『ジャパナメリカ』(ランダムハウス講談社、'07.05.)と『モーニング・ツー』連載のフェリーぺ・スミス「ピポチュー」が違うのは、後者がこのカルチャーに懐疑的であるという事だ。このカルチャーが奇異なものであるのは確かで、それを客観的に言っている。
が、オタク・バッシングではない。このカルチャーのオタクを否定する若者は同時に旧来のアメリカン・ヒーロー・カートゥーンのファンを馬鹿にしてみせるが、この若者自身はイキがっちゃいるが童貞で、ガイジンが持てるという日本へナンパ目的で行くが上手くいかない。 全てが並列されている。 ここに更にアメリカの殺し屋と日本のヤクザが絡むこの物語がどう転がっていくのかは分からないが、取り敢えず、いよいよこのカルチャーが諸手を挙げて絶賛もされそうな風潮の中、冷静な批評性を以って疑う姿勢は良い。 本年一発目はこんな感じで。 では話を続けよう。
http://head.usamimi.info/tb.php/22360
|
CATEGORY
≫ 私的 (30)
≫ 日記 (74)
NEW
COMMENT
TRACKBACK
LOG
PROFILE
LINK
TOOL
PRODUCE
BANNER
|