「ネット環境さえあれば、気軽に自分の曲を聴いてもらえるという、バンドブーム世代にとっては垂涎の状況が当たり前のように用意されている」とは、友人うねり君の言葉だが、ラッパーのダボ氏がかつて「シュガーヒル…」出演時に言っていたのもこういう事だったかも知れない。
ダボ氏が言っていた様に一つにはYouTubeがある。 また、楽曲音源を発表する事に特化したMySpace( http://jp.myspace.com/ )がある。Dishonour氏は本年一杯でブログ( http://blog.livedoor.jp/dishonour/ )を休止するが、その作品は変わらずここで聴く事が出来る( http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=1000335432 )。コミティアで漫画を発表してもいるアニュウリズム氏( http://www5f.biglobe.ne.jp/~anyu/ )とか「サイハテ」で有名な小林オニキス氏( http://adamaurow.jugem.jp/ )による音楽もここに発表されている(アニュウリズム氏,http://www.myspace.com/anyuurizumu ・小林オニキス氏,http://www.myspace.com/kobayashionix )。 また一つには、ニコニコ動画がある。ここでは今ボーカロイドを使用したオリジナル曲の発表が流行している(上述の小林オニキス「サイハテ」もその一つ)。 ヒップホップは本来言葉による表現など行わない様な者に言葉を与えたと言ったのは磯部涼氏だったが、ボーカロイドの面白い効用として、アキバ・オタク的表現手法を畑違いの人々に与えたという事がある。 勿論逆も言える。アニメ声優ソング的なものを求めていた筈が、いつの間にかロック・リスナー(←曖昧な広義だが…)として耳が肥えていた、という事もあるだろう。 6days氏の「エンドロール」( http://www.nicovideo.jp/watch/sm5377567 )を聴けばかなりのロック・リスナーであると思えるが、ロック・マニアによる映画賛歌を初音ミクに歌わせるというのは、クロスオーバーにも程があるってもんだ(笑)。 凄い時代になったもんだ。 「青春時代を生きる若いコ達は、世界を動かすことのできるような素敵パウアーを持ってるよな気がしてならないです」とは、ささくれ氏の「アドレッセンチメートル」( http://www.nicovideo.jp/watch/sm4229483 )発表時のコメントだが、この最新型のユース・カルチャーに触れる事に間に合った事を、僕は本当に有難く思う。 p.s.どことなくファニーな初音ミクとはまた違った爽やかな声の鏡音リンを使用した作品にも、ななこ先生「スマイルメイカー」( http://www.nicovideo.jp/watch/sm3660918 )とかharuna808「パンダのうた」( http://www.nicovideo.jp/watch/sm1910843 )、CaptainMirai「枕木」( http://www.nicovideo.jp/watch/sm3229289 タイトルもいい。歌詞中で象徴的な鉄道アイテムと言えば寧ろ「汽笛」なのに、タイトルは「汽笛」でも「始発列車」でもなく「枕木」。好い!)といった傑作が幾つもあるが、ここでは、先に紹介した「VOCALOID・アンダーグラウンド・カタログ PART9」で紹介されていた(そういえば大納僧氏の名曲「売れない猫」もリン曲だ)、おふロボ「む・む・麦茶」( http://www.nicovideo.jp/watch/sm3966098 )を推しておく。僕の聴いたボーカロイド曲の中で最もカワイイ曲だと思っているのだが、それだけじゃない。可愛らしさと大胆なユーモアと児童唱歌風正統性を併せ持つ良曲だ。…今年の終盤はボーカロイドの話ばっかりになっちゃったな。
≫ お世話になります。とても良い記事ですね。
≫ グッチ アウトレット / link / 2012-11-14 12:52 / tGrE2XcE
≫ >日々動画をあさりつつ感慨に耽っております
よもさん、そうなんだ! 余り興味が無いかもとか、寧ろ批判的である可能性も思ってた。 といっても、じゃあどんな批判があるかと言って、僕も特に思い付かないんだけどね。 まぁ敢えて言うなら、このほぼ完全なクロスオーバーはカテゴライズとか仮想敵の設定とか全て無効にしてしまって、そういう意味でのスリリングさは失われてしまったとか思ったり、思わなかったり。 >2ちゃんねる と違うなぁと最初に思ったのは、好意的なコメントがメインだなぁという事。何でだろ? >本当はコトバには「音」と「リズム」が必要なんだ スポークン・ワーズというアートのジャンルに興味があったり、無かったり(笑)。
≫ イカサマ / link / 2009-01-17 00:17 / rqkYjq06
≫ ニコニコこそがようやっとネット内に実現したまさしくユースカルチャー、日本の若き共通文化、共通言語の創出の場なんだなあ、と自身も日々動画をあさりつつ感慨に耽っております。2ちゃんねるはコトバの力でそれにせまろうとしたけど、そこには批評家小林秀雄の虚しさがつきまとい、詩人中原中也を産む事はできなかった。
そこに、本当はコトバには「音」と「リズム」が必要なんだ、と思い知らせたのがYOUTUBEであり、さらにはニコニコ動画だったかもしれません。
≫ 四方 / link / 2009-01-08 23:15 / FH0zaye2
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