'04年のT.V.アニメで「クラウ」という作品があったけど、あれは一体何だったんだろうなぁ。どういう趣旨のものだったんだろう。
人ならざる存在に融合された女性が主人公なのか、取り憑いたこの人外のものが主人公の人格なのか? とにかく主人公は普通の人間ではなく、その種族の特徴である、「対(つい)」と呼ばれる分身を持ち(対外的には妹と称する)、それを主人公が一年で最も好きな日「クリスマス」と名付ける。 クリスマスが人名なのも異例だが、彼女等のその宿命とか、彼女等を追う女刑事が少女時代クリスマス・イブに家族を惨殺された過去があってクリスマスなんて嫌いと言っていたり、この言葉には悲愴なイメージも付き纏う。 遥か未来が舞台のアクションS.F.で、寂しさと暖かさが、ひどく淡く描き出される。 T.M.ネットワークに「Leprechaun Christmas」という曲があって、ともすればまるで路上生活者が窓から洩れる光を見詰めてる様を歌った様にも聴こえるし、且つ楽しげなクリスマス・ソングでもあるんだけれど、丁度そんなイメージかもしれない。 あの寂しさや諦念と、それと矛盾しない優しい幸福感は、はっきり言って、実にアニメ的でなかった。 今頃になって、あの作品は一体何だったんだろう、どういうつもりだったんだろうなんて思ったりしたっていう、まぁ、今回はそういう話。
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