おがきちか『エビアンワンダーREACT』最終第2巻の発売が昨年末25日だったのは出来過ぎだ。
掲載誌休刊によって中断したが、他社誌で続けられ無事完結して本当に良かった。 悪魔と契約し、地獄のエネルギーとする為悪人を狩る主人公は、時に感謝されるが、悪魔の遣いである彼女はあくまで忌むべき存在だ。 この設定が、善悪正邪の明確な区別など不可能だという事実を明示するが、主人公は罪を悪を判断し決定して狩らねばならないし、彼女自身、生きる為に己を捨てた両親を許さず憎み続ける為に、罪/悪を許そうとしない。しかし、作中で、「憎しみをいつまでも心に留めておくことはできない」と語られているように、それもまた矛盾を孕む。 重いテーマだが、主人公達の(それは恐らくは作者自身の)クールネスは、物語を軽やかに進めてゆく。その至る先は肯定かはたまた否か。『エビアンワンダー』1,2巻(少年画報社)、『~REACT』1,2巻(一賽社)。 最後まで見届けられて本当に良かった。
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