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「墓場鬼太郎」アニメ化の報を聞いた時、どうせオマージュとノスタルジアだけで作るんだろうと、ちょっとウンザリした。が、観てみたらなかなか悪くない。世間での評価も概ね高い様だ。
で、「ヤッターマン」だが。こちらは不評な様で、特にO.P.が宜しくないという。 寧ろこのO.P.曲を良いと思った僕の見解はこうだ。 山本正之氏に新たに曲を書いてもらったらどうか、という意見すらもあったが、それこそ懐古趣味だろう。 もしくは、氏の言う通り若いアイドルを起用すると新しくて、往年のロック・スターが歌うと古いのか? ブルージーな弾き語りのアレンジは、確実に斬新だし、当時に於いてポップだった部分を今ポップな位には改変出来ている本編の内容を象徴するものにはなっている。これがアイドル歌手のP.V.に堕する愚行(E.D.はソレだが…)よりも失敗だなんて僕には思えない。 リメイクとは再放送じゃない、新作なんだ。それとも数年前の新作「怪盗きらめきマン」が良かったと? 面白いものは、ある。という訳で、先のコミケの戦利品を2つ。
hidaka氏のサークル「イレギュラーエレクトロン」(http://natuko3.net/)の「S.K.C.S.(Site Kanrinin Comementary Series)」というC.D.R.。 それの「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」編を買う。 参加メンバーで、映画を観ながら好き勝手言うだけ、と言うから、ニコ動の様なものか?と思ったが、音声のみなのでネット・ラジオに近い。というかネット・ラジオそのものだ。 映画を観ながらなんやかやツッコんでるのが延々と垂れ流される。そんなものが面白いのか? 一般の個人によるネット・ラジオの多くがそんなものであり、そして面白いという事を知る人は少なくあるまい。何故面白いのだろう。 同人誌が面白いのなら、音声による同人作品もまた同様に面白いという事に不思議はあるまい。 それをソフトとして売る。パッケージは勿論市販のD.V.D.ソフトのそれのよく出来たパロディとなっている。ジャケ絵は元ネタのそれを同人らしく美少女キャラに置き換え、内容紹介もお決まりの注意書きもソツなくパロディ化されている。 その本格派の外観と裏腹に、該当の映画を併映しつつ同タイミングでこのC.D.R.を再生して下さい(僕はまだそれを試していないが(笑))、とは極めてアナログだが、版権ものを扱う場合に於いて上手い方法だ。 ともかく、これは素人のくだらないお喋りが作品として十分成り立つ事を示した好例と言える。 CYON氏のサークル「付和雷堂」(http://www.k4.dion.ne.jp/~fuwaraid/index.html)と言えば、尊大なメイド(笑)が主人公の4コマ漫画(シリーズ通してのタイトル無し)で有名だが、氏がエロ自動販売機ウォッチャーとしても一部で有名だという事を知ったのは最近だ。 そのレポートが、『07式カードキャプター酔夢譚』。 エロ本の自動販売機なんて、昔ある一時期街角にあった地味な機械だった筈。が、現在は随分と趣きを変えた様で。 本書では、主に筆者の家の近くにある「トタンショップ」(トタン板に囲まれているのでそう呼ぶとの事)に設置されている販売機を扱っている。 要は、商品のパッケージが、アキバ系萌えイラストで描かれているという点が、旧来のイメージからするとショックだと、そういうハナシだが、時節柄さもありなんという感じではある。 エロD.V.D.販売機などより紙面を割かれているのが下着(パンティ)販売機。これのパンティはビックリマン・チョコのウエハースの様なもの、パッケージ・イラストのシールこそがメインだ。 そしてイラストに付された美少女下着研究所(冷笑)のコメントが面白い。そしてそれを紹介するCYON氏の文体も面白い。 「天然なあの娘には天然無毛であって欲しいのです バミューダトライアングル地帯は見せるべきだ!!」(天然チアリーダー用)…「見せるべきだ!!」って…。「苦学生はイヤなバイトをして学費を稼がないと… そんなパンティは純真無垢な白という事にします」(訳あり女子大生用)…「という事にします」って…。「と認定してしまう美下研に笑った。意外と権威あるんだな!」(CYON氏)。 それにしても、何やってんだこの人達は(笑)。 とまぁ、こんな感じなんだけど、僕がやはり思う事は、そんなジャンルがあったのか、と。 前にも書いたが、今迄コミケでは色々な評論本の類を見てきた。古本マニアの著したブックオフ利用ガイド、オーディオ・カセット・テープ・マニアの作ったカセット・テープ図鑑、果てはカー・マニアによるジャッキ・カタログの様なものまで。 これがコミケだ。エロイ漫画なら市販のものが本屋にある。一体需要があるのかも分からないキテレツなアイテムは、同人でしかあり得ない。 年が明けて早々のナインティナインの番組で、まだほとんどテレビに出た事が無い様な芸人達のお披露目をしてたんだが、そこでオードリーって2人組を知った。
本来ツッコミである人物がネタフリの喋りをしている途中で、本来ボケの相方が的外れなツッコミを入れ本来のツッコミの人物に叱られる(真のツッコミ)、という変則パターンで、大変僕好みで個人的には気に入った。 テレビ、ショウ・ビズ…容れ物がどうであれ、そこで活動する個々の才能が腐っているとか見るべきものがないとかいう訳ではないので、短絡的な切り捨ては避けたい所だ。 面白いものは、ある。無い、という者のセンサーこそアンチの対象だ。 週5で警備員のバイトをしながらライブをしC.D.を売るE.C.D.は語る。
「アーティストでもコピーするなとかいうやついるけど、そんなことは主張しちゃいけないなって思う。ちょっと前にも、マンガ家の間で新古書店反対のキャンペーンやってたじゃん。でも古本屋行く前に買ってる訳じゃん、誰かしらが。その先まで管理するのはちょっと傲慢なんじゃないかなって」(磯部涼『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』) 当時漫画家陣が主張したのが、中古品を買われて正規の商品を購入されなければ、生活出来ない、故に執筆出来ないというものだったが、僕等は別に旅館経営者や従業員の生活の為に観光地へ旅行する訳じゃない。 インターネットでの閲覧が問題になっている。が、 YouTube/ニコニコ動画で作品を観る、というのはYouTube/ニコニコ動画(というサイト)を観るという事に外ならず、即ち、両サイトでの作品の閲覧の是非はYouTube/ニコニコ動画(というサイト)がアリかナシかという論に尽きる。 もし、これ等が、例えば自転車の(自転車通行可の標識の無い)歩道の通行(人を轢き殺す事故が起きようと厳しく規制される気配も無いが)と同様に本来は違法だというのなら、即刻、今すぐ、閉鎖されるべきだ。 世の、正規の方法で販売されたソフト/提供されたサービスの購入/使用契約無しの閲覧等…中古、レンタル全て即刻禁止されるべきだ。 さもなくば、合法とすべきだ。 さもなくば、僕等は犯罪者のままだ。 が、資源の無い国日本にとって、重要な収益物なのも確かだ。 所で、図書館はアリなのか? それは確かいつかの三軒茶屋ヘブンズドアで、シュガーフィールズの演奏時間が押してしまっていたか、原朋信氏は、後に控えているヌードルスのお姉さん方に迷惑が掛かってしまうとばかりに、「あ、あと1曲!」と上ずった声で言ったのだった。
シュガーフィールズの話をしようってんじゃなくて、先日のコミティア(コミティア82)の話を。 シカクイハコ(http://www5f.biglobe.ne.jp/~anyu/)から買ったアニュウリズム氏の「一人と一人の声」というC.D.の中ジャケに、「masterd by Tomonobu Hara」と記されていた。 成程、言われてみれば、例えば収録曲の1つ目「飛ぶ鳥」のイントロなどは、シュガーフィールズを彷彿とさせる様な気もするが、作品全体の持つ儚さは、シュガーフィールズのそれとはまた違った独自のものだ。ポップスへの洗練/昇華がなされていないと言えばそうで、故により正直な創作に聴こえる。 メジャーな商品に於ける創作は確実に“演出”されていると断じて構わないだろう。それ等に感動する事はマーケティングに僕等の感情がコントロールされるって事で、だから、僕等がインディー/同人を志向するのは至極真っ当な選択だ。 上掲の氏のサイトで、このアルバム中の2曲程を聴く事が出来る。これは、僕等を搾取しようという商人の意図が介入していないという意味で、つまり本当の意味で、僕等が安心して鑑賞出来る表現だ。 いつかのコミティアで買ったアニュウリズム氏の「記憶にある丘」というC.D.を聴く。暗いメロディーとか細いボーカルでか弱い生命力を鳴らす音楽はインディーズに於いて珍しくはない。ただ余り商品として市場に出回る事が無い。
残念な事にこのC.D.は廃盤だとの事だが、来る11/18(日)のコミティアで氏のサークル「シカクイハコ(http://www5f.biglobe.ne.jp/~anyu/)」は出るから、氏の漫画を読む事は出来る(因みに、僕のサークル「時計屋」も出るけどそれはどうでもいい)。 バージョン違いや特典付きで続々と発売されるアニメ作品のD.V.D.や、登場キャラクター個別の声優ソングのC.D.だのとは無縁のオタクの世界がそこにある。 |
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