|
フィッシュマンズを説明する時、レゲエと言うと誤解されそうで困るという話を後輩にしたら、同感だと言った。「世間で思ってるレゲエってダンスホール・レゲエなんですよ」。
ダブとはダビング・ミックスという事でしかないが、事実上あるスタイルのレゲエを指す言葉だと言って間違いじゃない。 暗く静かなベースラインによって成る音楽。例えば、それにレクイエムの名を冠するならとても似合う。果ての住人が鳴らす音楽と称されたこだま和文氏のアルバムは「Requiem DUB」といった。 「レコード万歳」または「Dishonour」氏の曲を「audioleaf インディーズバンド試聴サイト」で聴く(http://www.myspace.com/dishonourjp(氏のサイト「レコード万歳」(http://blog.livedoor.jp/dishonour/)よりリンクしてる))。 「Behind the Darkness...」「Pessimism」「good-bye」「Karma」・・・どれもいい。この内特に僕が推すのは「good-bye」だが、理由はタイトルを気に入ったからだ。「good-bye」というタイトルの曲がこういう曲調である事が嬉しい。こういう音楽に「good-bye」とは「Requiem」と同様に似つかわしい。 氏のこの4曲がダブなのかトリップ・ホップなのかはたまたインストゥルメンタル・ヒップホップなのか、は知らない。だが僕は素晴らしいダブとして聴いた。 レゲエ、イコール、レゲトンだと思っている輩も居そうな昨今、ジャマイカにはオーガスタス・パブロも居た事を全ての人に知って欲しい。 そして、日本のインディーDishonour氏のこの4曲を聴いて欲しい。 「ウルトラセブンX」は、ウルトラセブンもしくはウルトラマン・シリーズに於ける実相寺昭雄氏風の部分に特化した作品だと言えるだろうか。
ウルトラセブンもしくはウルトラマン・シリーズに於けるシュールな内容の作品を、実相寺監督風と称して構わないだろうか。 ウルトラセブンもしくはウルトラマン・シリーズを子供番組として楽しんでいる子供達には実相寺氏作のアーティスティックな話など有難くなかったという意見があるが、僕はそうは思わない。あくまで怪獣が暴れてそれをウルトラマンが倒すというのが基本パターンである上でなら、時折そんなシュールな回があっても、幼児の僕も全然O.K.だった。面白かった。 何故リメイクされるのはウルトラセブンなのだろう? ウルトラセブンはそもそもが宇宙人ものであり、殺陣のシーンこそ巨大怪物対巨人ヒーローだが、ストーリー全体は異性人が地球侵略を企む短編S.F.だ。そもそもオリジナルのウルトラセブンがそうなのだ。故に、かつての子供番組のヒーローものを現代の一般向けS.F.として再解釈するという事が他のウルトラマン、いや、他の特撮ヒーローものに比べて極めて無理無く出来てしまうって訳だ。 子供向けヒーローものを一般向けS.F.にリメイクして、オリジナルとさして変わらないとい稀有な例…と言うと多分に語弊があるかも知れない。 先月末に放映終了したT.V.アニメ「DARKER THAN BLACK」は、アニメ放映本数の尋常でない現在、確実に、すぐに忘れ去られる作品の一つだ。
いや寧ろ、酷評とかされて印象付くかも知れない。そんなもの(酷評)があるのかは知らないが、設定を皆台詞で言っちゃうのは良くないという感想を聞いた事があって、それはその通りだと思った。 如何にもな設定に如何にもなキャラクターを配し、それなりのエピソードをこなした、という評があるとすれば、それはその通りだろうと思う。 でも、他作品にあるお約束を実は守っていないという、地味な特徴(特長?)があった。 能力の高い特殊工作員が主人公の場合、その人物は余りうろたえたりポカをやったりはしないが、本作の主人公は割と読み違えをする。優秀である筈の彼等のチームだが、結構不手際が多いのだ。 そして、彼等はワルイ組織に抵抗しているのでも、そこから逃亡しているのでもなく、クライマックスのエピソード迄の間、ただ、組織の命令通り活動しているだけだった。つまり、彼等は本当に正義の味方などでは全くない、非合法組織の末端の工作員でしかなかった。ヒロイズムのカケラも無い。 美形キャラの配置にも意味が無い。美女・美少女が幾人も登場してはいるが、いわゆる“萌え”なんて無い。言うなれば、アキバ系作品からアキバ系的要素を抜いた様な…ってそれじゃ何も残らないじゃないか(笑)。 エンターテインメント性の無い地味な現実にS.F.アニメの外面を与えたものと言えるかも知れないし、逆にビジュアル系的スタイルのものを泥臭く表現する試みだったのかも、とも思える。 一言で言えばパッとしない。そして僕はこういうパッとしない作品が好きだ。 ヒーロー/ヒロインを讃え上げる様な物語はもうウンザリなんだよ。かと言ってダメ人間をショウ・アップするのも本当はもっての外なのだ。 その意味で、この作品は誠実だったと思う。 この漫画はきっと、アフリカのあの国をモデルに描かれたに違いない。おっと、「この物語はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係なく、また、現実の国家情勢を反映している訳でもありません」と表4にあるんだった。
先のコミティア(コミティア81)でサークルNight-Marchenより購入した村山慶『アルンダ国の物語』は、幼少期に部族間の虐殺事件を体験した男の物語だ。 この国ではかつて、シス族とスヌ族との間で紛争が起こり、スヌ族によってシス族が大量虐殺された。戦後、「部族」は廃止され、身分証明書にも載らない。虐殺の過去と部族はタブーとなり、誰が何族なのかももう分からない…。 …のだが、主人公は隣人がかつて自分の部族シス族を虐殺したスヌ族であると偶然知ってしまう。しかし、自分の娘と隣人の娘はそんな事の関係無い「戦後世代」で仲良しだ。 主人公も「憎しみの連鎖」を止める事が正しいと知っている。しかし虐殺の記憶はトラウマであり、それは殺らなければ殺られるという強迫観念へと容易く変化し増幅する。 だがこのサスペンスはそれ程に常軌を逸しない。戦後日本の日常物語に戦時中の体験をトラウマとする者が登場する様なものか。 結局、何の変哲も無い物語なのかも知れないのだが、平和な現在のちょっと以前にそんな過激な事態が現実であったという事実が、重く胸に残る。 それと、もう一つ、僕にだけかも知れないが、新鮮な要素があった。アフリカ(と思われる地)で、黒人の父娘がリビングで団欒する図が新鮮だなんて。かつてアフリカ出身の人物が、黒人というとアメリカ人だと思われるのが解せないとテレビか何かで語ってたのを思い出す。明治以降の欧化政策の効果はなかなかにしぶとい様だ。ベルナール・アッカ氏もデイビット矢野氏(インテルのC.M.でバレリーナのマリエさんを演じた男性)もアフリカから来たのだというのに。 やぁどうも。僕ですよ(この挨拶ってオレオレ詐欺的だよなぁと最近気付きましたよ)。
茶月村長からメルヒェンバトン(正式名称は「メルヘンバトン」)が回ってきましたよ(http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20070904)。 ファンタジー世界でもしがない平民でしかなさそうな僕は余り乗り気しませんが(苦笑)、まぁイッてみましょう! Q1 王宮の中であなたが就きたい職業は王族?家臣(騎士、メイド、etc...)? 盗賊。…って王宮勤務だっつーの。じゃ道化師。 Q2 国同士の争いが起きました。あなたは王族です。 自ら兵士を率いて戦いますか?お城から指示を出しますか? 王族かぁ。冒険世界に想いを馳せる時、自分は風来坊なのが前提なのでキツイですねぇ。まぁお城から指示を出しますね。で、「まず、総理から前線へ。」(by糸井重里氏)と非難される。 Q3 姫(王子)に恋をしてしまった平民のあなた。 行動に出ますか?諦めますか? 諦める。だって、アイドルとかに恋する様なもんですよ? Q4 王(女王)になるなら、国民と仲良しな王?国民に尊敬される王? 仲良しと尊敬が対語みたいになってるって事は、この尊敬は“畏怖”の意味合いでしょうね。 いずれにせよ、イカサマ・ヘッドは「仲良し」以外有り得ないでしょうね(笑)。 Q5 騎士団に入りました。あなたが所属したいのは?(ノンジャンルだよ) 王城ホワイトナイツ。 Q6 騎士になって戦うなら誰の為に戦いたい? 騎士かぁ。風来坊に憧れる者にはキツイ職業ばっかりだな(苦笑)。自由の為に。ってのは国や民衆の解放って事じゃなくて、自分が騎士の身分を脱する権利を勝ち取るって事(笑)。 Q7 お城がある場所が選べるなら、空?水中?陸(陸の場合はどんな?)? 近所に安いスーパーはあるかしら(ドラえもん第12巻収録「ゆうれい城へ引越し」中のギャグ)。 Q8 姫(王子)として称えられるなら、頭脳?戦歴?美貌? 美貌! 頭脳も戦歴もある上で(笑)!! Q9 飼いたい空想動物は? ウィンダムとか、ミクラスとか、アギラーとか、セブンガーですね。でもセブンガーは生物じゃないですね(でしたっけ?)。 Q10 人間以外で恋愛してみたいのは、エルフ?魔族?天界人?妖精?etc・・・(自分が人間以外になるのも可) 昔『out』誌の投稿で、悪魔の女の子に誘われたら世界を敵に回してでも付いてゆくって発言があって、全く同感だと思ったものです。 Q11 自分は王様。お妃を何人もとっていいなら何人? 目に付いたコ全部に決まってます。←「(笑)」とか付けない所がコワイですね。 Q12 年を取ってやりたいのは、姫(王子)の教育係?騎士団長?町長?王の相談役?etc・・・ ドラゴンボールを7つ集めて若返る。それと、口から卵を産む。 Q13 あなたが治めている国で反乱が起きました。国民の要求を聞く?武力で抑える? 煽る(群集に紛れ、「そうだー! そうだー!」と叫ぶ)。 Q14 国を治めるあなたですが、病でこの世を去る事に・・・。世継ぎへの遺言は? 「ひでぶ」は「痛ぇ…ぶっ(内部破裂)」、「たわば」は「た(助けて)…わばっ(内部破裂)」だって原哲夫先生が言ってました(←「遺言」は「断末魔の悲鳴」の事じゃないぞ)。 Q15 あなたが住んでいる国の名前はなんですか? イル汗国。 Q16 このバトンを5人に回してください(5人以下でも可) ファンタジーなので、一応君に回しますよエルリッヒ君。 そして旧友のビビンバ君(仮)。よかったらここのコメント欄にでも。 で、ファンタジーなので、やっぱり四方君に。 実はファンタジー描きのサエッキーにも。 あとShin-Ya君(オマケじゃないぞ(笑)!!)。 僕は奇抜な作品ばかり取り上げる訳じゃない。
治島カロ『拳のマリア』を買ったのは、まだコミティアが流通センターで開催されていた時だ。今夏のコミケに氏のサークル奇人別動隊が出ていて、そこで『拳のマリア1・2・3総集編』が売られていたので、買った。 僕がいつかの流通センターで手に入れた本の収録分が第1話だった。今回、突然その続きからラストまで読めたって訳だ。 終戦後まだ間も無い日本。あちこちで催される格闘技興行に出場する事で糧を得ている金髪・碧眼の白人にして日本語ペラペラの主人公、リング・ネームはマリア・オハラ。―マリアって女の名前じゃないか、昔の女の名前を背負ってリングに上がるのか。いや違う、「「俺の女」じゃ……なかったから」。 彼は八百長を請け負う。但し、真剣勝負で。相手は本気だ。しかし彼は興行主から負けてくれと言われれば負け、勝てと言われれば、勝つ(!)。敗戦の傷癒えぬ頃の日本。ガイジンの彼は悪役として重宝された。 が、ド白人のガイジンだけど「久し振りに畳の上で寝れる」なんて口にしちゃう様な彼に、その役回りは辛くはないのか? 彼に負けたボクサーに、同じく彼に倒され引退したキックボクサーが、彼のファイト・スタイルの特徴を説明する。もっと打ってくれとばかりに前に出てくる為ヒッティング・ポイントをズラされ、結果攻撃の威力を殺される、と。 彼は、その背負う罪の償いの為に、自身を悪役として忌み痛めつける興行に出続ける。それは不健全な行為だ。そのまま悲劇として終幕するのか、安易にポジティビティを獲得するのか。もしかしたらそのラストに、何の変哲も無い物語と思うかも知れない。 しかし、奇抜でない作品イコール月並みではない。説得力を持った普通の作品を、王道と言う。 この漫画は、そう呼べる。 |
CATEGORY
≫ 私的 (30)
≫ 日記 (75)
NEW
COMMENT
TRACKBACK
LOG
PROFILE
LINK
TOOL
PRODUCE
BANNER
|
||