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2005-07-29「マイナー誌をたらい回しにされた挙句、掲載誌のリニューアルで打ち切り…ふざけるな!!」(長ぁ~)の項で、美少女を本当に楽しもうと欲すれば、ストーリーは寧ろその為に野太くなる、という話をした。
最近、成田美名子「サイファ」を読み返して思うのは、この漫画はそもそもは美少年を楽しもうという主旨のものだって事。それは間違い無い。 しかし、そのテーマに根拠=説得力を持たせようとする事によって、この壮大な人間模様が描かれるに至ったのだ。 成田氏の説得力がハンパじゃない事は、「美女」と見紛うルックスをし、ファッション・モデルのバイトをしているが、空手と柔道の黒帯を有し(ニューヨークが舞台の物語で、だ。将来の夢を問われ「日本武道館」と答え、ミュージシャン志望と思われたが、そうじゃなくて…というシーンは笑える)、性格はどっちかっつーと腕白小僧…というスーパー・ボーイである続編「アレクサンドライト」の主人公が、読者が感情移入する悩み多き普通の青年として描かれてる事にも表れている(これは大変な驚異だよ? 余談だが、格闘技の解釈には正直違和感を覚えるも、そもそもラスト・エピソードがフルコンタクト空手の大会なんて少女漫画が他にあるとも思えない)。 “結局、美少年・美少女しか印象に残っていない”などと言わせない骨太ドラマが美少年・美少女もののジャンルに存在している。 流行語の一つとして、「萌え」という単語を盛んに取り上げる一般週刊誌なんかにゃ理解出来っこない世界がそこにある。 >五十嵐大介「リトル・フォレスト」2巻(完結)が出た
>リベラルで正しく立派な結末だし何も異議は唱えない と、四方さん(http://b5.0zero.jp/bbs/index.php?uid=yomoya&dir=63&num=1)。僕もぉ~(あ、でもユウ太が嫌いだ、とは言っとく)。 …さて、今回は吉田聡「鬼のヒデトラ」の話をしとこう。 これは、奇跡の様な作品だ。不良少年ものであり、学園ものであり、青春ものであり、バトル・アクションものであり、変身ヒーローものであり、伝奇ものであるこの作品は、これらの要素を以って、“日本の田舎町の情緒っていいよね、大事だよね”というテーマを訴える事に成功している。 この作品では、「鬼」という語を「不思議」と同義語としている。曰く、 「不思議なヒデトラ…でも不思議なんてあたしはいやだな…」 曰く、 「おまえの不思議を消すのはそのヒトだ」 古来、妖怪だのと言われてる様な異形の存在は、神通力の様なものを持った人間で、そしてそんな異能も、他人よりちょっと暗い所で目が見えるだとか、ちょっと遠くの物音が聞こえるだとかいったささやかな能力が、ほんの少し強く発現したものだ、というのが、この作品の解釈だ。 主人公の「鬼」と呼ばれる能力も同様だ。 即ち、それはちょっとしたきっかけで発現もするし、すっかり消えて無くなったりもする不確かなもの。 だから、そんな能力を有する主人公・千葉秀虎少年は、荒っぽい喧嘩小僧なのに、何となく存在が朧げな、不思議な少年として描かれる。 「鬼」という単語の持つ、激しく荒々しいイメージと、淡く儚いイメージの両方を見事に体現している。「鬼のヒデトラ」なんて、単純なタイトル…じゃなかったって実感させられる。 記紀や柳田の考証とは全く無縁のこの作品が、伝奇ものとして最も的を射てるって、どういう事よ? 伝奇漫画の多くは繊細一辺倒だ。もはや繊細ならぬ脆弱だ。 ヒデトラ最終決戦で、鬼としては未熟な主人公は敵の鬼の幻術に翻弄されながらも、彼の正体が喧嘩などした事も無いお坊ちゃんだと知るや、取っ組み合いなら自分が上だと気付くのだ。 一番単純な形で、肉体性を伴っている。 10月より、漆原友紀「蟲師」のT.V.アニメ版が始まる。この作品は好きだが、スタッフの解釈によってはただただ線の細い作品になっちまう事だろう。 ロマンスカー(小田Q)の、「グリーン席」、どう思う?
『ドルフィン』10月号の、山井坂太郎「それがどうしたっていうんだ」は、いつも、批評的であっても批判的でない、攻撃的でない山井先生にしては珍しくトンガッてる。
一体どうしたっていうんだ、って思うのは、その焦燥の対象が、例えば、昨今のアニメが、美少女がたくさん登場するのはいいとしても、ストーリーに全く意味が感じられない的な事で…そんなの今更だし、そういう作品(ジャンル)はそれでアリだと思うし(デジキャラットの手法をそのままゴツイ男ばかりの作品に流用した「クロ高」アニメ版は面白かったが?)。 あ! エヴァもその線で批判してるって事は、美少女売りの萌えアニメじゃなくて全般の傾向の話? なるほどそうかもねぇ。 即ち! もう餓狼伝(板垣版)をアニメ化するしか無いって事だよ!! 格闘技番組での、「このあと」ってのを、いい加減、本当に、即刻やめろ。
悪友すずがみゆきが「すぐテレビ点けろ!」って電話で言うから、観てみたら、なるほど、「電車男」、確かな考証に基づいてはいる様だ…マジイタイ(苦笑)。
しかし、だ。 那賀さんは自他共に認める鉄道マニアで、ルックスも真っ当なサラリーマンの、真面目な青年だ(ヨイショ!っと)。 そんな彼と、長髪でタトゥを背負ったドラマー・佐伯薬さんの熱い、というかただただマニアックで、僕などには何だかさっぱり解らないトークを観ろ(「廃墟で甘い葉っぱ(http://www.geocities.jp/planetruin/)」の掲示板(http://bbs2.orange-e.net/?id=93yami))!! U.K.ロックを「大英帝国音楽」と呼ぶ那賀さんは相当に暑苦しい(笑)、ホンモノのロック・マニアだ。 今回言いたいのは“括ってんじゃねーよ!”って事で。 パソコンとゲームと、そしてアニメの巨大ロボットが大好きなエルリッヒ君は萌え美少女なんかにゃ全く興味無いし、サッカー(Jリーグじゃなくてヨーロッパの)とF1と競馬(ギャンブルでなくスポーツとして。競馬の話をする時、それこそ「大英帝国うんぬん…」とか言う…)の人であるコンスコン君は、何故かボトムズと銀英伝と、Gガンだけは大好きだったり。 コミティア系(即ちオリジナル創作系)の同人誌即売会をメインに活動している人達には、最近のアニメ事情だとかにゃ全く疎い人も居るだろう。 「げんしけん」も、“ある”オタク達の青春ものとして、描かれて構わないじゃないか、というのは全く正しい意見だが、世間の抱くオタクのイメージを助長する機能を明らかに多分に有しているが故に、害悪だ。 |
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