スライマングースを初めて聴いた時の印象は、荏開津広氏のコラムでその名を知った時と変わらない。
バンド名―SLY MONGOOSE―通りのカッコヨさだった。 インストゥルメンタル・バンドの彼等が、ラッパーと組む事で、あるテーマを持った。 「ブルーハーブの「LIFE STORY」とハローワークスの「PAYDAY」を聴くと元気付けられる」 「ブルーハーブは解るけど、ハローワークスは…」 「年齢と闘ってる所に」 「成程」 …という会話を同僚とした事がある(笑)。 ハローワークスのライブその名も「PAYDAY」の感想は、そんな文脈で語るつもりだったんだが。 12/9(木)、僕にとって、恵比寿移転後は初めてのリキッドルーム。 ここに集ってる若者達の中で僕は浮いていないか、なんてのは杞憂だったと後で判る。 初めに出てきた、かせきさいだぁ≡がハグトーンズをバックにポップ・ソングを歌い上げる。その張りのある声は、歌手として素晴らしく、その声を以てラップなんてしてるなんてのは、贅沢だ(笑。L.B.(リトル・バード・ネイション)のかせきとF.G.(ファンキー・グラマー・ユニット)のガクM.C.(イースト・エンド)はその点に於いて似てるな)。 そういえば、かつて、“バイト辞める事になったんです”と言って、ナムコ社でのゲーム開発を辞めラッパーに専念する事に、彼はした筈だった訳で(「ディグ・ダグ・プーカ」!) 、その意味でも何だか贅沢だなぁ、と今更。 次にフロア左サイドのD.J.ブースでマイクを持ったのが、「ディー・ジェイ(dee jay)・ナマロイ!」―スリー・ワン・レングスのトースター、ナマロイだった。 彼の脇のD.J.が誰かは僕は判らなかったが(川辺ヒロシ氏(東京No.1ソウルセット)、タケイグッドマン氏、スドウカズヒロ氏(カリビアン・ダンディ)の内の誰かの筈…スドウ氏かな?)、その奏でるレゲエ・ミュージックの中聴こえたサンバ・ホイッスルで、僕はセガ社の名作シューティング・ゲーム「ファンタジーゾーン」を思い出し(笑)、で、ふと、かつて散々聴いたそれよりも、続編「ファンタジーゾーンⅡ」のB.G.M.を聴きたいと何故か思った。 別にビデオ・ゲームの話をしようって訳じゃないので、次! 脱線3のステージを観るのは初めてだ。 「汗だくだくやん」 「ナチュラルな俺の体液」 曲間のM.C.がまんま漫才。その名(脱線トリオ)に偽りは無かった。 「何が戦車でやってくるんですか?」 …そう言って、「バカが戦車でやってくる」を演り始めた…。 彼等の後、もう一度D.J.が回した後、いよいよステージに登場したのは―M.C.とD.J.はスチャダラパーと脱線のロボ宙、生楽器バンドは勿論スライマングース―ハローワークスの10人だ!! 満を持し過ぎ。 「こんなに長いイベントと思わなかったでしょ」とボーズは言ってたけど、その通りだよ(笑)! まず、言っとくべき感想としては、脱線のステージではテンポのイイべしゃりを披露してたロボ宙が、何でここでは口下手なお寒いキャラ的扱いなんだろう、と。 つまり、ロボ宙の真価は脱線のライブで問うべき、と。 永積タカシ氏(ハナレグミ)が出てきてボーカルを取って、「今夜はブギー・バック」を演ったのは意外じゃない。 驚いたのは、アンコール、「GET UP AND DANCE」!! そりゃ確かにかせきも脱線も居る訳だけど。 かせきと演ってたのはトンペイズのメンバー? この曲の1バースの為だけに東京No.1ソウルセットのビッケが登場! カートゥーンズのバースを歌っていたのはやはりカートゥーンズの人達だったんだろうか。 過去に観た幾つかのライブの映像に在った、手を振りながら歌う渡辺俊美氏(ソウルセット)の姿をとうとう生で見た。 ボーズが「裏LBまつり」なんて言って、下北スリッツや'96年の日比谷野音に来た人、とか観客に問うたら、結構な人数が挙手! 何だ、皆ジジイなんじゃん、とボーズ氏。全くだ。 何だ、そうだったのか。 最盛期に参加し損ねた所に、今、思い掛けずやってきてしまったんだ、僕は。 で、気付いたのが、ステージと客席のコール&レスポンス、曲に合わせ挙げた両手でリズムを取って…等が僕は苦手なんだって事を改めて(笑)。 僕が一番しっくり馴染めるヒップホップのライブがハードコアのブルーハーブとは(「目ぇ閉じて黙って音を聴いてくれればいいから」って言ってくれる)、我ながら意外(笑)。 スライマングースの、どうジャンル分けして認識していいか分からない、新しい、カッコイイ、心地好いファンク(?)に浸るのはまたの機会だ。 今回は、思い掛けず「LBまつり」に参加出来た幸運に感謝しよう。 因みに、翌日、僕はリアル・ペイデイだった。
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