今時はツイッターとかでリアルタイムで語るべきなのかねぇ?
「「音を楽しむと書いて音楽」という陳腐で暴力的なフレーズが音楽リスナーと呼ばれる人達の共通概念としてあるものならば、自分は「音楽」には興味がないと言い切りたい」(磯部涼『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』、太田出版、2004、p185) この「「音を楽しむと書いて音楽」という陳腐で暴力的なフレーズ」が、プリキュア今作で出てきてしまった。 次代を担う子供達に、悪しき決まり文句を教えてしまった訳だ。やれやれ。 だけど、そう絶望したもんでもないかも知れない。 メジャー児童向けアニメがそうでもこの文化は多様だ(かの「ポピーザぱフォーマー」も子供番組なんだよな。この作品がヤバいのは過激さではなくポピーの人間の小ささだよなー(笑)。オマケ→・http://www.youtube.com/watch?v=kPZbPvx_HLc&feature=more_related )。 マイナー青年漫画誌の例を見よう。 殺生忌避を理由とした菜食主義について、植物だって生きてるとか人間は雑食で動物性タンパクも摂らねばならないとか何とか、家畜をシメた事もない僕には(「今朝から何も食べてないなんて言うな 食うだろどうせ しかも取って食うか? 買って食うだろ」(E.G.G.マン「ニジュウイッセイギ」)、本当は、言う資格が無いと思っていた。 岡本健太郎「山賊ダイアリー」の連載が、『イブニング』'11.no.06より始まった! 語るべき事を、語る資格を持った人が、ライトなコラム漫画の体裁で語り始めたのだ!! …ただ、「賊」ではないと思う(笑)。 『イブニング』今号と言えば、小野洋一郎「ブッシメン!」、キャラクター商品を作ってる主人公達に、原作者サイドが難癖を付けてきた、という視点が実にイイね(笑)。 希望の光はまだ在る。 ・http://natalie.mu/comic/pp/naganonoriko 永野のりこ「電波オデッセイ」の単行本が復刊されるそうだ。永野氏が信用出来るのは、実に、使い古された定番からの借り物でなく、正に“自分の言葉で語った”様な表現の為だ。どシリアスな本作もそうだが、それ以前の荒唐無稽な各作品に於いてそうだった。 「GOD SAVE THE すげこまくん!」で、運動の苦手な主人公が、自分のせいでクラス対抗の野球大会に負けるという状況を、寧ろ望んでるって描写は斬新だが(捻くれ切って行くトコまで行っちゃってる)、ある意味凄くリアルじゃないか。そのエピソードのラストで、主人公とはまた違って仲間に入りたいが言い出せない内気な問題少年が、最後に立たせてもらった打席で三振し、主審のゲームセットのコールと同時に「死んでやるああああーっ」て、剃刀で手首に切りつけようとしてた(笑・第3巻)。過剰なギャグ表現だが、ある意味リアルじゃないか。 …そんな所だけを見てみても、「エヴァンゲリオン」の取って付けた様な思春期の苦悩の定番描写とは違う。 若しくは、Jポップの様な広く一般にウケる様に作られた毒にも薬にもならない表現とも違って、届くべき人に届く様に丹念に丹念に紡がれたものだ。 願わくは、今回の「電波オデッセイ」の復刊で、届くべき人に届き切らん事を。 石慎、邪魔すんじゃねえぞ!
≫ >全体
そもそも、多様であるべきものなので。 いししん(笑)の規制のハナシの様な類のものは、科学的には無根拠な感情論だっていうのと、行政による言論統制だっていう事。ただそれだけ。
≫ イカサマ / link / 2011-03-09 00:02 / NZI6oTsQ
≫ こうなると、マンガ・アニメだという理由で弁護するのは難しいですね。
今回のプリキュアだけじゃなくて、マンガ・アニメ「全体」を防衛ラインにするのは厳しいです。
≫ 世田谷の弟子 / link / 2011-03-02 20:41 / kIZDnnIA
http://head.usamimi.info/tb.php/22451
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